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今回はカメラの「レンズの選び方」シリーズの2つ目として、「焦点距離による写真の違い」について、実際に撮影実験しながら解説していきます。
写真の雰囲気をコントロールできるようになるためにも、レンズの焦点距離について知ることはとても重要です。知識を得て、広報・広告写真のレベルアップをしていきましょう。
↓オンライン動画研修「写真撮影スキルアップ研修」レンズの基礎知識②でも詳細を解説しています。
↓弊社では、出張研修形式で提供する「撮トレ」も提供しています。カメラやレンズ選びもご相談いただけます。
Contents
レンズの名前は、数字やアルファベットが羅列した「型番」で表記されています。
例えばキヤノンのレンズですと、以下のような型番です。
ソニーのレンズは以下のような型番です。
レンズの型番から、以下の仕様などが分かります。
上記のレンズで言うと、②が焦点距離です。
焦点距離とは、写真の画角(広角・標準・望遠)を「○mm」で表した数字です。
例えば「12mm」など小さな数字は広角で、「200mm」など大きな数字は望遠です。
型番には「24-105mm」など書かれていますので、これは「24mm〜105mmまで画角を可変できるズームレンズですよ」という意味です。
「100mm」などシンプルに1つだけ書かれているものは、ズームができない「単焦点レンズ」です。
焦点距離が異なると、例えば被写体からカメラの距離が同じの場合、望遠(「200mm」など大きな数字)は画角が狭くなります。
▼焦点距離の違いによる画角の広さの違いイメージ
では、商品撮影やモデル撮影によい焦点距離はどれくらいなのでしょうか?
少し実験して試してみましょう。
ここでは商品撮影を想定して、以下のようにビール瓶を3本少し前後に配置して撮っていきたいと思います。
①広角の15mm・②標準の50mm・③望遠の100mmの3パターンで試してみます。
前述のとおり焦点距離を変えると画角が変わるため、それぞれ「真ん中のビール瓶」が大きく写るようにカメラの位置を動かして撮影します。
まず50mmから撮影していきましょう。程よく遠近感もあるように写りました。
ちなみにカメラと被写体の距離感はこんな感じです↓
遠すぎず近すぎず、程よい距離感かなという感じです。
続いて、15mmです。かなり広角の部類に入る焦点距離です。
かなり歪んで見えると思います。これでは形が実際と全然違うように見えてしまうため、ECサイトなどでは掲載できないですね。
また、前後のビール瓶も遠近感が大きいですね。左手前のビール瓶は写っていません。(ちなみにビール瓶は全く動かしていません)
中央のビール瓶を写真に大きく写そうとすると以下のように近づかなければならず、このような写真になってしまいます。
めちゃくちゃ近いです。
最後に100mmです。
形はまっすぐ、シュッとした感じになったと思います。
ただ、遠近感で言うと50mmよりは減りました。左右の瓶は手前と奥にそれぞれ10cmずつくらい離していますが、ほぼほぼ同じ大きさに見えると思います。
被写体とカメラの位置は、50mmの2倍の距離です。
商品自体はシュッとするのでカッコよくなりますが、撮影のスペースが狭い場合ですと望遠は使うのが難しいかもしれません。
ちなみに私が商品撮影するときは、100mmなどのやや望遠のレンズを使用することが多いです。やはり商品が歪むのは基本的にNGですね。(わざと広角感を出す場合は除く)
写真はレンズの焦点距離によって、以下の雰囲気が変わります。
撮影する狙いによって選ぶレンズも変わってきますので、どの焦点距離で撮影するのが自社ビジネスにとって良いのか?を考えながらレンズ選びをすることをオススメします。
私も撮影の時は様々な焦点距離のレンズを持って、撮影の狙いに応じて最適なレンズを選択するようにしています。
ビジかんアカデミアのカメラ講座にて「レンズの焦点距離による写りの違い」ついて詳しく解説していますのでよろしければご受講ください。
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