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みなさんこんにちは。
今回より、カメラの「レンズの選び方」についてシリーズで解説していきます。
一眼レフカメラやミラーレス一眼を買うとき、どのレンズを買えば良いか?と悩みますよね。レンズをネットやお店で見ても、型番の数字やアルファベットの羅列がよく分からないという方も多いと思います。
今回は「レンズの選び方」シリーズの1回目として、「レンズの型番の意味」についてお話しします。
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Contents
カメラ屋さんの店頭や、メーカーやECショップを見てもたくさんの種類があってどのような基準で選んで良いかわかりませんよね?
例えばデジタル一眼レフカメラでシェアの高いキヤノンのWEBサイトを見てみましょう。
▼キヤノンのレンズページ
– CANON WEBサイトより
では、ミラーレス一眼のシェアが高いソニーのWEBサイトを見てみましょう。
▼ソニーのレンズページ
– SONY WEBサイトより
どちらもレンズの名前は、数字やアルファベットが羅列した「型番」で表記されています。
実はレンズには「名称」がなく、「型番」で呼ばれていることがほとんどです。
車で例えると「アルファード」や「スカイライン」という名称がありますけども、レンズにはそのような名前は付けられていません。
例えばキヤノンのレンズですと、以下のような型番です。
ソニーのレンズは以下のような型番です。
どちらも暗号のように数字とアルファベットが並んでますね。
分かりにくいかもしれませんが、実はそれぞれの数字とアルファベットの意味が分かると、そのレンズの仕様(スペック)が分かるようになっています。
レンズの型番から、以下の仕様などが分かります。
一眼レフカメラやミラーレス一眼などのレンズを交換できるカメラは、ボディとレンズの接続部分に各メーカーが決めた規格があり、その接続部分の規格のことを「マウント」と呼んでいます。
ほとんどの場合、マウントは型番の最初にEFやRFというアルファベットで記されています。
レンズを選ぶとき、ボディに合うマウントのレンズを選ばないと装着すらもできないため非常に重要です。
ただし、マウントを変換するレンズアダプターも市販されていますので、それによって異なるマウントでも装着することができるようにもなります。
焦点距離とは、写真の画角(広角・標準・望遠)を「○mm」で表した数字です。
例えば「12mm」など小さな数字は広角で、「200mm」など大きな数字は望遠です。
型番には「24-105mm」など書かれていますので、これは「24mm〜105mmまで画角を可変できるズームレンズですよ」という意味です。
「100mm」などシンプルに1つだけ書かれているものは、ズームができない「単焦点レンズ」です。
次にF値(絞り値)の開放値が分かります。
F値は、その数字の大きさによって写真の「明るさ」と「ボケ感」が変えられるという写真の雰囲気を変える大切な数値です。
F値が小さいと「明るい」「ボケやすい」写真となり、F値が大きいと「暗い」「ボケにくい」写真となります。
ほとんどの場合、「F◯(←◯は数字)」と書かれているので分かりやすいと思います。
レンズにもグレードがあります。レンズの中は以下のイラストのような複数枚の凹凸レンズが入っていますが、その凹凸レンズの素材などによって写真の描写が変わります。
▼カメラ・レンズの仕組みイラスト図
高級な素材を使用しているレンズはグレードが型番に表記されており、お値段も高いですね。でもいい写真が撮れます。
例えばキヤノンの場合は型番に「L」と表記された通称「Lレンズ」がグレードの高いレンズです。「Luxury」の「L」から取られています。
– CANON WEBサイトより
キヤノンWEBサイトによると、以下のように書かれています。
卓越した描写性能と優れた操作性、耐環境性・堅牢性を備えたキヤノンEFレンズLシリーズ。
〜中略〜
人工結晶の蛍石、スーパーUD、UDレンズ、大口径高精度非球面レンズなどの特殊光学材料を採用した超高性能レンズだけに許された誇り高き称号である。
「手ブレ補正機能」がついているかどうかも型番で分かります。
例えばキヤノンの場合は、「IS」(=Image Stabilizer)が表記されています。
レンズの中に手ブレ補正のモーターが搭載されていて、手がブレてもモーターが動いて補正してくれるという素敵な機能です。三脚で撮影するなら必要ないかもしれませんが、手持ちで撮影するならば欲しい機能ですね。
人気のレンズだと、数年(数十年)経つと同じスペックで新しい世代のレンズが発売されたりします。初代には何も書かれていませんが、2代目は「Ⅱ」、3代目は「Ⅲ」と書かれていたりしますので参考にできます。
やはり世代が新しいとスペックが上がっていたり描写力が高くなったりしています。
特に中古でレンズを買うときは確認してみると良いですね。
最後に、AFのモーターの種類が書かれている場合があります。
AFとはオートフォーカスのことで、良いモーターが入っているとピントが速く合ってくれるため、特に動きのある被写体を撮影する場合などにストレスなく撮影することができます。
ではキヤノンのレンズの型番で見ていきましょう。
今回は、メジャーなレンズでもある「EF24-105mm F4L IS II USM」という型番のレンズで確認します。
「EF」がマウントタイプです。「EF」はデジタル一眼レフのフルサイズのボディに対応しているレンズマウントです。
表記 | 対応するカメラボディ |
EF | デジタル一眼レフ(フルサイズ) |
EF-S | デジタル一眼レフ(APS-Cサイズ) |
RF | ミラーレス一眼(フルサイズ) |
RF-S | ミラーレス一眼(APS-Cサイズ) |
「24-105mm」が焦点距離です。
「24mm〜105mmまで画角を可変できるズームレンズですよ」という意味です。フルサイズカメラだと標準レンズが50mmなので、それより数字が小さいと広角(広く写る)、数字が大きいと望遠(遠くのものでもアップで写る)です。
「F4」が開放値です。このレンズで一番明るくてボケるところまで開放できる値がF4ということです。
ただ、「F3.5-6.3」のようにF値に幅がある場合があります。
これは焦点距離が広角の時は「F3.5」、望遠の時は「F6.3」が開放値になるということです。
焦点距離によってF値が変わることがあるのですね。
前述の通り、「L」が付くと「Lレンズ」ですね。Lレンズではないレンズには何も書いてありません。
「IS」(=Image Stabilizer)が表記されていたら、手ブレ補正機能がついているレンズです。
手ブレ補正も「どれくらい手ブレ補正してくれるのか」はレンズによって異なりますので、WEBサイトなどを見て確認しましょう。
通常、「○段分」と書かれているので、その数字が大きいほど強力な手ブレ補正機能がついています。
▼RF14-35mm F4 L IS USMの例(この場合は5.5段分の手ブレ補正)
– CANON WEBサイトより
「EF24-105mm F4L IS II USM」には「Ⅱ」と表記がありますので、これは2代目ですね。初代のレンズには特に表記がありません。
「USM」がAFモーターの種類です。
キヤノンは大きく2種類「USM」と「STM」のAFモーターがあります。
それぞれ特徴がありますので、メーカーWEBサイトなどで見てみると良いですね。
写真はレンズによって撮影できる画角や雰囲気が変わります。レンズの名称でもある「型番」の見方を理解して、正しくレンズを選べるようにしましょう。
カメラメーカーによって表記が異なりますので、メーカーWEBサイトなどを確認しましょう。
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